武装解除 -紛争屋が見た世界 (講談社現代新書) - 和書 - アマゾン(Amazon)ジャパンのあまっちゃ!
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カスタマーレビュー ![]()
国際貢献とは何かを考えさせられる
(2009-01-07)
国際貢献のあり方を考える上ではとてもよい資料です。
その意味で多くの政治を生業とする方々にも読んで頂きたい。
和平の達成は綺麗事だけでなしえないという現実にはハッとさせられましたし、
自衛隊を海外派兵せずとも国際貢献が出来るとの筆者の提言は、ぜひ国会で議論していただきたいと思います。
ただ個人的には本書の内容には若干の違和感も感じるところもあります。
まず、自衛隊の海外派兵=右翼的な発想と断じている事。
続いて憲法9条は改定すべきではないという護憲論に至り中立というよりむしろ左寄りな印象を受けます。
実際の活動とその功績に裏打ちされた上での到達点ではありましょうが、だからといってそれが正しいかどうかは議論の余地があるとも思います。
今度は隣の迷惑国家達とどう付き合うかというテーマで著者の著書が読みたいと思います。
おおむね星5つの内容ですが、上記の点において非常に違和感を感じるので星は3つです。
事実は冒険小説よりすごい
(2008-08-18)
ひょんな事から著者の東チモール県知事時代日記ブログ(?)を見て、俄かには信じられませんでした。これが事実であることを、こんな仕事人がいることを。その後、著者のブログをむさぼるように追いました。本になると、現場の荒々しい息遣いはノイズキャンセルされていますが、スピリッツとして明快です。5月27日のNHKプロフェッショナルには、国連高等難民弁務官事務所ウガンダ・リラ事務所長高嶋由美子さんが登場、また、国連・法の支配・保安機構事務所DDR Sectionでは2007年12月以降、アヤカ・スズキ(AyakaSuzuki)という日本人女性がチーフを担当している。(wikiPediaより)とか、誇れるエリートがもっとクローズアップされるといいと思います。日本の子供たちのヒーロー、ヒロインとして。
平和のコスト
(2008-03-26)
和解という暴力があるということ。
戦闘状態を終わったばかりの土地で、隣同士で顔を見合わせるような人たちの間に、しこりがないわけがない。和解の美談は、その情緒的な問題を置き去りにする。押し潰そうとしても消えないしこりは、より大きな傷になる。
復興事業というと、福祉や教育など、なにか綺麗なものを作ることばかり発想してきた自分の浅はかさが悲しくなる。平和は自動的に訪れると思い込むことは、自らが夢見がちな世間知らずであることを露呈する。
著者の最後の一行が、胸が痛いほど、インパクトがあった。
法律を変える前に、現行の法律の中でできることの最善を尽くしたのだろうか。
言葉を変えるだけでは意味がない。むしろ、言葉を変えただけで、内実を変えたと勘違いすることのほうが問題である。言葉を変えるのは、最善を尽くしてもなお足りないときだけで十分だ。果たして、最善を尽くしたのか。
言葉だけを変えたがる、表面を取り繕えば解決したと勘違いするような浅はかな人間ではありたくない。
できることを考えるために、行うために、多くの人にこの本を読んで欲しいと思ったし、自分は続きをもっと知りたいと思った。
その後のこと、今のことを。
一気に読んでしまいました
(2008-01-07)
アフリカやアフガニスタンでの紛争のまさに当該地域での武装解除を実践された伊勢崎氏の経験は、大げさにいえば日本の宝のように感じます。実際の資金集めから中立性の維持、武装解除に至るネゴシエーションなど実地での経験を目の当たりにすると日本の報道(特にテレビ)などで議論されている国際貢献やイメージ(映像)としての平和的貢献というものがいかにずれているのかを感じます。武装解除という現地の人々にとって大切な平和への移行プロセスに軍事力(PKFなど)が欠かせない事は、この本を読む事で十分に納得させられますし、個人的にそれが戦争を放棄する日本国憲法の趣旨と矛盾するとも思えません。むしろ目的も不明確なまま海外に自衛隊を派遣されている事実や平和を語る際に軍事力を同時に語れない雰囲気が蔓延している日本への違和感がより具体的に感じられました。普段テレビによる視覚によるイメージばかりを追いかけがちですが、映像にならない悲劇や現実がある事を忘れてはいけない事を改めて思いました。
この人カッコ良い。
(2008-01-02)
著者は国際NGOに所属し、アフリカ・アフガニスタン・東チモール等で紛争の解決を行ってきた。
紛争を解決する手順は通称「DDR」と呼ばれる。
それぞれ日本語では「武装解除」→「動員解除」→「社会再統合」と訳される。
簡単に言うと、ある武装組織から武器を取り上げ、解散させ、再動員されることのないように一般の社会に再統合させる一連の手続であり、国際的に内戦処理の一つの定番プログラムになっているらしい。
著者は実際に各地で紛争を解決し、DDRを行ってきており、その生々しい体験を読んでいるだけでもかなり面白い。
また、そういった体験に裏打ちされた(例えば自衛隊に対しての)説得力ある提言や正確な知識は大変勉強になる。
「日本人でこんなことやってる人がいるんだなあ・・・」というのが正直な感想であり、本書は面白く、著者はカッコ良い。
何の問題もなくオススメできる一冊である。
