最後の晩餐 (光文社文庫) - 和書 - アマゾン(Amazon)ジャパンのあまっちゃ!
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アイテム詳細
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カスタマーレビュー ![]()
最後の晩餐とは?
(2006-08-23)
作家の豪放磊落のマスクの影の、作家本人の言葉によれば、「滅形」という闇は、こんな食物をめぐるエッセイにさえ見え隠れしている。ラブレー風の饒舌で豊穣な、水気の多い文章にも、作家の憂鬱が覗かれる。カニバリスムをして飽食に厭いた末の高度の食文化として「最後の晩餐」となずける作家の、その精神の闇の深さを知るべきか。中野美代子氏も、このカニバリスムの部分について絶賛している。肉体にたいする独特の見方をもつ文明からよって来る中国のカニバリスムについて、更なる興味をお持ちの向きは、大室幹雄『桃源の夢想』が参考になろう。
健啖家がうらやましい
(2006-07-21)
私は、酒飲みであるし、旨い店探したと友人に言われれば駆けつけるタイプである。それは、消して高級な店であることはめったにない。そこらにある少しおしゃれな店であったり、ええ、こんなキタネー所かよと言うようなところもある。
かつては、開高健氏には敵わないまでも大喰らいの大酒のみであった。
ただ、ややこしい事件で心身を酷使し、体を壊してから、酒は相変わらずいくらでも飲めるのだが、食が細ってしまった。かつては、昼食にカツどん大盛り・・なんていっていたのが、いまや盛りそばで充分になった。レーシングカートのための減量の問題もあるが、基本的に「大食漢」でなくなり、たくさんものが食べられなくなったように思う。
そんな中で、文字通り人を食ったような話を連発し、飲み食いし、そんなに句って大丈夫なの?戸思わせながら、歴史から、文明から、文学までも食いまくり喋り捲れるこの怪人には心底うらやましいという気持ちを抱く。
少なくともこの本を読んでいる限り、成人病が何だ、旨い食わずに長生きするなら、人生半分しか生きてないんだから、半分で終わっても元は取れるという気にはさせてくれる。
素敵だ。
復刊おめでとうございます
(2006-05-03)
開高健の傑作はたくさんあります。
人によってそのベストワンはまちまちでしょうが、私のイチオシはコレ。
最初の1ページ目から最後のページまで、知的好奇心を刺激されっぱなし。
開高健のゆたかな語彙と、独特の日本語のいいまわしにひきつけられて、寝る間も惜しんで読んだことが昨日のようです。
本の最後の方、残りページが少なくなってくると「ああ、まだ終わらないで…」と願った唯一の本でもあります。
もともとは月刊「諸君!」に連載されていたものをまとめたもの。
しかし、並々ならぬ労作です。
古今東西、「食」(酒も含む)を軸に、開高氏がさまざまなテーマに体当たり。
対象への斬りこみが深く複眼的です。
ああ、こういう見方もあったのか…、と私のような浅い人間は嘆息の連続です。
ところどころ、頬がゆるむクスッとなるようなあたたかいユーモアがあって、読み飽きしません。
数年前、当時の在庫をすべて買い取り、知人友人先輩後輩に送りつけ無理やり読ませたことがあります。
みなさんもぜひ!
ちなみに初版本の装丁は見事でした。
あれを超える装丁を、日本の本では見たことがありません。
