A Picture's Worth: Pecs and Other Visual Communication Strategies in Autism (Topics in Autism) - 洋書 - アマゾン(Amazon)ジャパンのあまっちゃ!
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カスタマーレビュー ![]()
「自発的な」コミュニケーションにこだわる療育法。
(2006-02-20)
自閉症児はコミュニケーションに障害を持っている。
それを克服するために、マッチングや音声模倣などを応用行動分析(ABA)でトレーニングし、ことばを出すことを目指す療育法もあるが、ことばを出すところまでに至るのに膨大なステップ数が必要になり、挫折しやすい。
それだけではない。そもそも、コミュニケーションというのは本来、相手に何か伝えたいという「気持ち」があって、そこから始まるものだ。「何が欲しいの?」と聞かれて答えるだけでは、本当の意味のコミュニケーションではない。
本書では、PECSをはじめとする、ことばを使わないコミュニケーション療育の手法について書かれている。ことばを使わないのは、多くの自閉症児にとって、ことばはコミュニケーションのための「ベストの道具」ではないから。その証拠に、本書によると、ことばを使わないコミュニケーションに習熟したこどもは、やがてことばを獲得していくことが多いということである。それは、その時点でようやく、ことばが「ベストの道具」になったことを意味しているのではないか。
特筆すべきは、PECSではトレーニング1日目から、子どもの「自発的な」コミュニケーションを始めることができること。ことばをトレーニングしたいという誘惑を一旦棚上げすることで、自発的コミュニケーションをすぐに教えられるという大きな果実を得ることができるのである。
PECSはまだ日本ではあまり知られていないが、徐々に日本語化の動きも進んでいるようで、今後は自閉症療育の1つの大きな流れになっていくのではないだろうか。
そのノウハウを今すぐに知りたい方は、英文ではあるが本書を読むしかない。幸い、ページ数も150ページ程度で、英文も極めて平易である。
